輪郭線(3/4)…面の回り込み

描き込みが進み、線の密度が出て来れば、輪郭線は調子に埋もれて見えなくなって来るはずです。
この段階で、自分の画面を客観的に眺めてみて、
もし(無意識のうちに)輪郭線を強めていたり、まだ輪郭線が残っている箇所が
みつかったら、その線部分は、実際にはどうなっているのか、モチーフを改めて観察してください。

輪郭線が入っているのは、かたちの【回り込み】という重要な部分であることが多く、
そこに線を描き入れているとしたら、重要な【回り込み】の観察ができていないことになります。


デッサンで立体を表現するには、見えない部分がどうなっているのかをも感じさせる表現を、
目指さなければなりません。
目の前にあるのが、立てた円盤なのか球体なのか、普通の日常生活で、横にまわって見なくても
わかってしまうものなら、デッサンでも描き分けられなくてはいけません。

どうすればそれが描けるのかは、
自分が、目の前のものを見て、何を感じ取っているのか、を、探し見つけ出すしかありません。
そのひとつの大切な手がかりは、回り込む面の観察と描写です。

ということは、当然、輪郭線に囲まれた【内側】部分だけの観察では不充分で、
かたちの回り込む面の部分、つまりまさに輪郭線上の、見えなくなっていくぎりぎりの部分まで、
しっかりと目をこらして観察する必要があります。

視界から見えなくなっていく面はどのように変化していくのかを描くべきなのです。
そこに輪郭線を置いているのは、この重要な観察をしていないことになります。

輪郭線のある場所をよく観察することこそ、立体の表現のための、とても重要なポイントです。
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by hiratsukadessan | 2010-10-22 01:41 | デッサン技法