かたちをはかる..1

実寸を計ることではなくて、画面を構成するモチーフの形や位置を、
描く視点から見た比率を捉えること。

モチーフの形のポイントとなる箇所を探し、これを手がかりに、
はかり棒や鉛筆その他の簡単な道具などを利用して、
縦横の比率、水平垂直線との関係、他のモチーフとの比較、など、
色々な比率をはかります。

これは、あくまでも目で見てかたちを捉えることを補助補強するための作業であり、
計測した数値を元にして図面を描くような作業とは違います。
従って、細かい部分まで全て「計って」決めようとすると、
却って不正確なデッサンになってしまいます。

しかし、デッサンの基本としてとても大切な作業なので、
「はかる」ことを無意識に行えるようになるまでは、
意識的に、繰り返し行う必要があります。

慣れないうちは、どんな風に何を計ればいいのか、ピンと来ないかもしれませんが、
まずは、手当たり次第に、あちこち比較してみて、
どういうところをどのように計れば、画面にモチーフを描くための手がかりが得られるのかを
みつけて行きます。

この作業によって、思い込みや観念的な観察を修整して、
形を冷静に客観的に把握する物の見方を身につけ、
複雑な形や、繊細な形の変化を、見極められるようにしていきます。

経験を重ねていくと、素速く的確にポイントをみつけられるようになり、
必要な箇所を適切に「はかる」事ができるようになります。
それは、客観的な観察力がついてきた結果なので、
はかることは、目で見たかたちの「修正」より、「確認」の意味が大きくなっていきます。

具体的な「はかり方」については、ページを改めて書きます。
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by hiratsukadessan | 2010-04-28 00:25 | デッサンの用語