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デッサンの用具(1)鉛筆とナイフ、練りゴム

非常にご無沙汰致しました。
心を入れ替えて更新していきたいと思います!

手始めに、デッサンに必要な用具について、少し詳しくご紹介していきます。

平塚デッサン塾では鉛筆デッサンを行っています。
ご準備頂く用具は、鉛筆と練りゴム、画用紙(※)、鉛筆を削るためのカッターナイフですが、
その他、はかり棒、デスケール、羽根箒、紙ヤスリなど、初心者の方は特に必要はありませんが、お持ちの方はご自由にお使いいただきます。
これらの用具について順番に書いていきます。


●鉛筆

まず鉛筆ですが、デッサン用の鉛筆は、画材店で扱っている、硬度(H、F、HB、B…)の幅のあるものを使います。
平塚デッサン塾では、2H~6Bまでを一本ずつ用意していただきます。

チャコールペンシルとかコンテペンシルなどは鉛筆型の木炭やコンテで、鉛筆とは違いますので間違えないようご注意ください。

鉛筆は多くのメーカーから出ていますが、(ステッドラー・三菱ハイユニ・ファーバーカステルなど)メーカーによってそれぞれ少しずつ違いがあります。
硬度についても、例えば同じ2Bでもメーカーによって硬さが違いますし、色合いにも微妙な違いがあります。
色合いは、一本の線を引いただけではわかりにくいですが、描き込んだ作品を比べてみると、青っぽいとか茶色っぽいとかいう違いがあります。

これらの違いは、どれが良い悪いと言うことではなく、描く人の好みにより、なんとなく描きやすいとか描きにくいというような「感じ」が出てくるものです。
最初にどれを選ぶかは、それほど深く考えなくても良いと思いますが、硬度の使い分けを身につけるために、まずは同じメーカーの製品で、2H〜6Bを一本ずつ揃えて始めてください。


●カッターナイフ

デッサンでは文字を書く場合に比べて短時間にかなり多くの線を描くことになるので、鉛筆の削り方も、文字を書くときとは少し変えて、芯を長めに出すように削ります。
そのために、ナイフを使って好みの削り方をします。手頃なカッターナイフで構いませんので鉛筆と一緒に用意してください。


●練りゴム

練りゴムは、デッサン鉛筆を置いている画材店なら扱っています。
これもいくつかのメーカーから出ていて、それぞれ特徴があるようですが、練りゴムは鉛筆よりも消耗が早いので、気になるようなら何種類か試すつもりで、あまりこだわらずにまず使い慣れるようにしましょう。

デッサンでの練りゴムは、描いたものを「消す」為の道具ではなく、白い線を描き加える、白い調子を作るための画材…として使いますので、プラスチック製の四角い消しゴムでは代用できません。
練りゴムテクニックも重要になってきますので忘れずに用意してください。

指先につまめる程度の大きさに丸めた練りゴムで、画面を軽く叩くようにしながら少しずつ鉛筆の色を落としていく、練りゴムの先を細く尖らせて、または薄く線状にして、白い線を描くように使う、少し大きめにまとめた練りゴムを円柱形にして、ローラーを転がすように画面の広い面積の鉛筆の調子を明るくする・・・等々、練りゴムの使い方は数多くあります。実践と工夫で身につけていってください。

練りゴムは、使っているうちに、鉛筆の粉を含んでだんだん黒くなるのはもちろん、弾力が失われて引っ張っても伸びなくなる、べたべたと指や画面に着きやすくなるなど変化してきます。
そうなると、画面の鉛筆の取れ方も悪くなりますので、新しいものを使いましょう。
古くなった練りゴムを無理に使っていると、突然画面に粘り着いてしまったり、鉛筆の色を取り去るつもりが、逆に黒い斑点を着けてしまいしかもそれがなかなか取れなくなる…などの困った事態に至る危険があります。

がんがん描き込むタイプかそうでもないか、また手指の状態など、使う人の条件により、練りゴムの寿命はそれぞれ違いますので、そろそろかなと思ったら新しいものを用意しておくことを忘れないでください。
by hiratsukadessan | 2010-09-30 03:50 | デッサンの用語