デッサンの用具(2)画用紙、スケッチブック


●画用紙

次に画用紙についてです。
今のところデッサン塾ではB3サイズのスケッチブックを使っています。
特に高価な水彩紙などのものではなく、シリウス紙など、一般的な「画用紙」のスケッチブックをご用意いただいています。
目の細かい製図用のケント紙は、線を重ねにくいので通常のデッサンには向きません。
また、薄い用紙のクロッキー帳は用途が違いますので間違えないでください。

鉛筆デッサンは線を重ねて描き込むので、ある程度の厚さのある用紙でないと、描き込むに従って用紙が伸びてきたり、毛羽立ったり、逆につるつるになって線が乗りにくくなったりしてしまいます。
しかし高価な厚手の水彩紙では、用紙表面の凹凸が粗いため細かいタッチが使いにくかったり、スケッチブックの場合特に用紙の弾力が大きすぎるために鉛筆の調子の変化が出にくい事もあります。

経験を積んで、色々な表現を試す段階になれば、画用紙も色々なものを使い分けてみると良いと思いますが、最初の段階では、用紙表面の凹凸が比較的細かく(細目)、厚口〜中厚口の画用紙が適当ということになります。

スケッチブックですと用紙の種類は限られてしまいますが、用紙を木製パネルに水貼りして使えば色々な用紙を試すことができます。

スケッチブックで描くのと比べ、パネルに水貼りした用紙は、描き込みを重ねても伸びてしまう等の変化が少なく、用紙のテンションにより適度な抵抗感が得られるので細かいタッチの変化も表現しやすくなります。
大きなサイズで長時間かけて描く場合ほど、この違いが大きく出てきますので、基本が身についてきたら、パネルに画用紙を水貼りして時間をかけて制作してみると良いかもしれません。
じっくりと描き込む鉛筆デッサンは、パネルに水貼りした画用紙で制作するのが、いちばん描きやすいと思います。

木炭デッサンではカルトンに用紙をクリップで止めて描きますが、鉛筆は木炭より堅めで線が細いため、カルトンに止めた画用紙は少し不安定で線が乗りにくく、鉛筆の重要な技法であるタッチの変化を使いにくいと思います。
しかし初歩の段階で大きな形のつかみ方やはかり方などを身につける際には、あまり細かい描き込みなどは必要ありませんから、もしお持ちのカルトンをご使用になりたい方はそれで始められても結構です。
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by hiratsukadessan | 2010-09-30 04:06 | デッサンの用語