2011年 07月 01日 ( 3 )

(1)の続き・・・・


大切なことは、まず、ガラスそのものを見る…という意識を持って、観察することです。

ガラスのかたちの中に見えてはいるけれども、ガラス越しの背景は、
ガラスそのものではありませんし、映っている周辺も同じです。

ガラスそのものを観察する…ためのヒントとして、
例えば、置かれている透明なガラスの器を横から見た場合、
透過して見えているガラスの「表面」は4面あることを考えてください。

つまり、まず手前のガラス面のこちら側(器の外側の面)、そのガラスの裏側(器の内側の面)、
そして、その向かいにあるガラス面(器の内側)と、その裏側(器の外側)、
それぞれの面で、光の当たり方・反射の違いがある、
それを、四面一度にまとめて見ていることになります。

この事を意識して、焦点を変えてそれぞれの面を観察してみると、
ガラスの向こうに見えるものではなく、ガラスそのものを見る…という感覚が掴めるかもしれません。


また、ガラスは透明と言っても、完全に透明であれば何も見えないはずですから、
器が見えていると言うことは、ガラスを通った光が屈折して、向こう側にあるモノのかたちを
歪ませているだけではなく、ガラスが光を吸収したり反射したりしているからでしょう。
つまり、何もない(見えない)場所よりも明るい部分や暗い部分があるのだと考え、
その変化をよく観察します。

紙の白は、画面の中で最も明るい部分、光の明るさを示すことになりますので、
そうでない部分にはそれなりのタッチを置いても良い事になります。他のモチーフと比較しながら、
ガラス部分の明暗を捉えて線を載せます。


器の底面や切り口、側面など、ガラスの厚みが見える部分には、
コントラストの強い明暗が集まっているところがあります。
こういう箇所は、ガラスの質感の表現のポイントになります。

よく見ると、ここにも、周囲の色々なモノが、かなり歪んだかたちで映り込んでいることがわかりますが、
ほとんどの場合、映っているものはかたちを特定できるほどの大きさにはならないと思いますので、
ここは、背景かどうかなどあまり難しく考えすぎない方がよいと思います。
ガラスは、常に周辺の光と影を取り込んで、厚みの部分にそのコントラストが集まる…と考えて描写し、
描いてみたあとで、画面全体のバランスを見て、明暗を調整しながら仕上げて行きます。


このようにして、不要なモノを区別して取り除きながら、ガラスそのもの、
ガラスらしい特徴が見えている部分を探し、ていねいに観察して描写します。


しかしこのようなことを頭で理解しただけでは実際には処理が難しいかもしれません。
そんな時は、テッテイテキに、見えたとおり、見えるモノは全て捉えるつもりで描いてみる経験も有効です。

前述の説明に矛盾するようですが、背景であろうと、とにかく見えるモノをすべて捉えるつもりで
描き込んでみてください。
机の上に小さいグラスをひとつ置いて、それを時間をかけてじっくり描き込んでも良いと思います。

そうして描き上げた自分の作品を、客観的な目で見て、余分な要素を探してみます。
明らかに「ガラスそのもの」ではないと判断できる部分を探し、取り除いてみます。
このような作業を何度か経験するうちに、ガラスのとらえ方が実感できるようになると思います。


ガラスはこう描く…という事を覚える必要はありません。
ですが、どのように観察すれば、「ガラスそのもの」が見えるのか…という事については、
自分自身で経験して、観察のポイントを知っておくことが役に立つかもしれません。
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by hiratsukadessan | 2011-07-01 03:14 | デッサン技法
静物デッサンのモチーフとしてよく使われる物のひとつがガラス製の容器です。
デッサンでは、見える物を見えるとおりに描くのが原則ですが、ガラス製品を描く場合は、
その点で少し、難しく感じるところがあるかもしれません。
背景を描かない事が多い鉛筆静物デッサンの場合に、透明なガラス越しに見える背景部分を
どうするかという問題です。
また、金属や陶器などの描写でも同様に気になる映り込みの問題もあります。

ガラス越しに見える背景や、ガラス表面に映る周辺のモノをすべてそのまま描くと
器の向こう側だけに背景ができたり、画面には描かれていない物が映り込んだりすることになり、
それは、仕上がった画面の中では、ガラスに色や模様があるかのように見えてしまって、
不自然な印象を与えます。


従って、反射・映り込みについては、原則として、
画面に描くモチーフが映っているものは描写する、それ以外のモノは、描かない…事を基準にするのですが、
室内であれば、光源である照明器具や窓などが、何カ所かハイライトになってガラス面に映っていると思います。
これについては、他のモチーフにも同じ光源からの光が当たっていることを考えれば、
ハイライトを描いても不自然にはならないと考えられます。

またこのようなハイライトの描写がガラスの質感を表現しますので、これは積極的に描写して良いと思います。
ただし、あまりに克明に、照明器具の詳細なかたちまで描写すると、不自然に見えてしまう可能性が高いので
注意します。(これは、画面全体の描写の細密度のバランスに関係します。)

ガラス越しに見えるものについても考え方は同じで、セットしたモチーフが、
ガラスの向こう側に見えているのであれば、当然、見えるままに描きますが、
背景を描かず、バックを紙の白で制作する場合に、実際には、向こう側の壁や床、
あるいは向かいの席にいる人物などが見えていたとしても、それは描かず、
背景が白い状態を想定して描く事になります。

これがムズカシイ場合は、白い紙をガラスの後ろに立てかけるなどして、
実際に背景が白い状態を見てみると良いでしょう。


では、映り込みも、透けて見えるモノも、実際見えているものを描かず、
その部分はどう表現するのかという問題ですが、、、、

(2)に続きます。
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by hiratsukadessan | 2011-07-01 03:08 | デッサン技法
スミマセン!!
非常にご無沙汰になっております・・・・
が、平塚デッサン塾は、元気に活動中です。。。

本日は、受講中の皆様、見学ご希望の皆様に、7月の予定についてお知らせいたします。

7月は、デッサン塾地元・平塚市に於いて、毎年恒例の「湘南平塚七夕祭り」が開催されます。
今年は、節電その他の影響で、開催時間・日数・規模…が例年より縮小される事になりましたが、
平塚デッサン塾を開講しております「スタジオプレーン」は、七夕祭りメイン通りの
「湘南スターモール」に面しており、例年ですと大混雑のまっただ中になる所に位置しています。

今年の七夕祭りは、7月8日(金曜日)〜10日(日曜日)の三日間です。

規模縮小の今年は、どのようになるか、はっきりわかりませんが、例年の状況であれば、
スタジオ周辺の混雑は並々ならぬモノとなってしまいますので、
ご参加者の安全を考え、七夕祭り期間中は、教室をお休みにすることにいたしました。

9日土曜日と、10日日曜日のデッサン塾はお休みとします。
振り替えは、7月の、土曜・日曜が、第五週までありますので、
七夕期間中のお休みの分を第5週に開講します。

7月の土曜日の教室は、2日、16日、23日、30日
7月の日曜日の教室は、3日、17日、24日、31日
…となります。
水曜・木曜は変更ありません。


お間違えないようにお願いします。

見学ご希望の方は、事前にメールでご連絡ください。
ご連絡メールアドレスは↓です。
hiratsukadessan@excite.co.jp

こちらからの返信が届かない場合があるようですので、
特に携帯からご送信の方は、受信設定をご確認ください。
3日以内に返信が届かない場合は、お手数ですが再度ご連絡ください。
別アドレスからご返事させて頂きます。

ご連絡お待ちしています。
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by hiratsukadessan | 2011-07-01 02:17 | お知らせ